第1章 4.人間の行動を律する〝規範〟(規範の総和は「100!」)

2020年09月07日  2022年07月22日

4.人間の行動を律する〝規範〟(規範の総和は「100!」)

 

ところで、右三つの規範(法律、宗教教義、道徳)はそれぞれがそれなりに協調しあわなければならないものだと思いますが、人を取り巻く規範が仮に右の三つの要素から成り立つと考えれば、しかし、それは〝たかだか人間〟の行動を律するものだから、「規範」全体としてのそれぞれの〝総和〟は「100だ!」と見たいと思います。

少し、乱暴ですかね。もし、そう見ることが許されるなら、そのそれぞれの要素の割合は国なり人により異なるかもしれません。

 

ここで「たかだか人間の行動」と申しましたのは、巷間言われるように「科学技術がいくら進歩・発展したって、人類自体の精神的中身はちっとも進歩・成長していない」という〝卓越した評論〟に対し、私自身が両手を上げて賛意を表している結果です。

確かに、今の日本(日本に限らない?)では経済が豊かになり、生活も便利になり、一見、人類が進歩しているようにも見えますが、しかし、それと〝人類の進歩〟自体とは別次元の話だと思うのです、念の為。

 

要するに、「技術的・肉体的な進歩」と「精神性の進化」、とは違うということです。

〝精神性〟そのものは次代(後世)に〝相続〟されず、代替わりごとに新たに「ゼロ」から繰り返される、ということでしょうか。

多分、このことは間違いないでしょう。尤も、この先、〝道徳教育〟が進めばどうなるか判りませんが。期待したいところです。

・・・つづく