第3章 1.「法律に触れなければ何をやっても良い」という安易な風潮

2022年12月07日  2022年12月07日

第3章 法律の潜脱

 

1.「法律に触れなければ何をやっても良い」という安易な風潮

 

今、そういう考えの持ち主が増えているように見受けられます。

そういう風潮は特に金融関係の取締法規に関わる人々の間に目立つようですが、もともとそれら法規は〝マネーゲーム〟に関わる人々を規制する法規ですから、法規自体を「ゲームする上でのルールにすぎない」と考えてしまいがちなんでしょうね。

彼らは、だからこそ、「きちんとルールを守ってやっているんだから誰にも文句を言われる筋合いはない!」という〝居直り〟になるようです。

 

「規制されるべき部分の欠落はその法律自体が〝欠陥品〟である証拠なのだから、規制される前に自分たちのした行為は違法ではない!」と言うのです。

即ち、「自分たちがしたことが〝ダメだ!〟 と言うのであれば、今からそれを取り締まる法律を作ればいいじゃないか」という理屈になる訳です。

幼稚ですね。彼らには形式的な法律の条文しか頭にない訳です。

法律は「目的」ではなく、あくまで「手段」なのだ、ということに思いを致して欲しいと思います。

その時、考えられる弊害を防止しようとするにすぎないのが法律なのですから、当然のことなのだと思います。

 

法律至上主義者は〝渇しても盗泉の水を飲まず〟という気持ちになれないのでしょうか。心が貧しい。おそらく育った環境のせいなんです。

オモチャを取上げられたら「ギャーギャー」泣き続ける子供と一緒ですね。

こう言うと、〝無垢な〟子供たちから「僕らを侮辱するんじゃない!」として訴えられるかな?

 

確かに、〝生き死に〟の問題として考えると〝甘さは禁物〟かもしれませんが、私自身は〝節度〟ある人生を送りたいです。

 

・・・つづく