第2章 5.従順すぎる日本人

2022年11月24日  2022年11月24日

第2章 わが国の最近の立法における立ち位置

 

5.従順すぎる日本人

 

前記の4.とも関連しますが、なぜ日本人は最近、〝米国流〟に傾倒するのか。「それでも〝輸入〟に際しては日本流にアレンジしているのだ!」という声があるかもしれません。

しかし、それは〝枝葉末節〟のレベルのアレンジでしかあり得ないと思います。

 

即ち、その〝米国流〟はそもそも、我が国に植え付ける必要のない〝幹〟であったりするのです。

前記のとおり、そもそも我が国は植える必要のなかった、あるいは、植えてはならなかった樹々を植えてしまったことについて真摯に思い(反省)を致すべきです。

 

もう、これら我が国の立法に関する一連の動きは前述のとおり、我が国が〝米国の第五一州〟となる準備をしているのだとしか考えられません。

「そのほうが日本が安全でいられる」、という考えであれば情けないことだと思いますが、日本国というものを大切に思うのであれば、きちんと足元を見据えて〝本来のあり方〟をよく考えなければなりません。

ついでに申せば、我が国はもう少し自国に自信をもって良いのではないでしょうか。特に政治家の皆さんにそう申し上げたい。

もともと身体の中の〝DNA(血液)〟が日米では全く異なるのだから〝無理なものは無理〟なのです。

 

米国だって、所詮〝風見鶏〟なのだから、信用してはいられません。

米国に頼ってばかりいられません。国際情勢は変わるんだから当たり前のことです。

尤も、AIの進化とか世界共通の基盤が求められるような分野は各国で似通ったものにならざるを得ない部分があるかと思いますね。

そういう正しい〝見極め〟をしなければなりません。そうでないと、日本は〝どっちつかず〟の〝くだらない三流国〟になり下がります。

既にそうなっている、という声が聞こえてこないではありません。

 

私はそれなりに野球ファンなのですが、従来は、ピッチャーの投げたボールカウントの順番は長い間「S(ストライク)B(ボール)」でした。ところが、米国では「BS」の順だということで、日本でも現在は「BS」です。

なぜこんなに日本は無批判に米国流への変更を受け容れたんでしょう。何十年も「SB」だったのを急転直下「BS」にする日本という国は一体、何なんでしょうか! 高校野球までそうなったんですから訳が分かりません!

ここでも、「日本は米国に逆らえない弱腰の国なんだ!」と蔑まれていますよね、きっと。

 

・・・つづく